はじめに
英検3級以上の合格には、1次試験(筆記+リスニング)の後に2次試験(面接形式のスピーキング)があります。
「うちの子、人前で話すのが苦手で…」
「面接官と英語で話すなんて、緊張で固まってしまいそう」
このようなご相談は、編集部に多く寄せられます。実は2次試験は、対策すれば1次試験より合格しやすいと言われています。コツを知って、しっかり練習すれば、小学生でも十分に乗り越えられます。
本記事では、英検3級・準2級・2級の2次試験の流れと、小学生がつまずきやすいポイント、そして1日5分でできる対策法をお伝えします。
英検2次試験の基本構成(級別)
英検3級
- 試験時間:約5分
- 内容:パッセージの音読 → パッセージに関する質問1問 → イラストに関する質問2問 → 受験者自身に関する質問2問
- 合格ライン:満点33点中19点程度(CSE 353点)
英検準2級
- 試験時間:約6分
- 内容:3級と同形式 + 質問の難易度が上がる
- 合格ライン:満点33点中19点程度(CSE 406点)
英検2級
- 試験時間:約7分
- 内容:パッセージの音読 → 内容質問 → イラスト説明 → 自分の意見を述べる質問2問
- 合格ライン:満点33点中19点程度(CSE 460点)
各級で配点・形式は同じですが、難易度が段階的に上がります。特に2級では「あなたはどう思いますか?」と意見を求められるため、自分の考えを英語で表現する力が必要です。
小学生がつまずく3つのパターン
パターン1:黙ってしまう
質問が分からないとき、または考えがまとまらないとき、小学生は完全に黙ってしまうことがあります。これは2次試験で最も避けたい状況です。
英検の採点基準では、沈黙は減点対象ですが、間違った答えは減点ではない(採点しないだけ)ことが多いです。つまり、何でもいいから話し続けることが重要です。
パターン2:「Yes / No」だけで終わる
「Do you like reading books?」と聞かれて「Yes.」だけで終わる小学生は多いです。しかし、英検では1文以上の応答が期待されています。
正しい答え方:
- ✗ Yes.
- ◯ Yes, I do. I read every day.
- ◯ Yes, I like reading manga.
少なくとも1〜2文を組み立てる練習が必要です。
パターン3:日本語的な発音にこだわりすぎる
「ネイティブみたいに発音できないと…」と完璧を目指すあまり、声が小さくなったりこもったりするケースがあります。
英検2次試験は発音の良し悪しは合否を分けません。むしろ、大きな声でハキハキ話すことの方が高得点につながります。
対策の3ポイント
ポイント1:「分からなくても話し続ける」マインドセット
質問が聞き取れないときは、堂々と聞き返しましょう。
- 「Could you say that again, please?」(もう一度言ってください)
- 「I’m sorry, I don’t understand the question.」(質問が分かりません)
これらは減点対象ではありません。聞き返すこと自体は問題なく、むしろ「コミュニケーションを取ろうとしている」と評価されます。
それでも分からなければ、質問のキーワードから推測して答えてみましょう。たとえば「season(季節)」というキーワードが聞こえたら、好きな季節について話せばOKです。
ポイント2:「1文+1文」の答え方を体に覚えさせる
すべての質問に、「結論+理由」または「結論+具体例」の2文構造で答える練習をしましょう。
| 質問パターン | 答え方の型 |
|---|---|
| Do you like 〜? | Yes/No, I do/don’t. + 理由 |
| What do you usually do on 〜? | I usually 〜. + 具体的な内容 |
| What time do you 〜? | I 〜 at 〜. + 補足 |
例:
Q: Do you like sports?
A: Yes, I do. I play soccer every weekend.
Q: What do you do on Sundays?
A: I read books. I love reading mystery novels.
このパターンを5〜10種類身体に染み込ませると、本番でも自然に1文+1文で答えられるようになります。
ポイント3:イラスト描写は「主語+動詞+場所」で
3級・準2級のイラスト問題では、絵の中の人物が何をしているかを英語で説明します。
基本の型:
[主語] is [動詞ing] [場所]
A boy is reading a book in the library.
A girl is playing the piano in the room.
このシンプルな型を10〜20パターン練習しておけば、ほぼすべてのイラストに対応できます。
1日5分でできる練習法
英検2次試験の対策に、長時間の勉強は必要ありません。毎日5分でも、継続すれば大きな差が出ます。
Step 1:パッセージの音読(2分)
英検公式サイトや過去問から、パッセージを1日1つ音読します。最初はゆっくりでOK。発音より「詰まらず最後まで読む」ことを優先してください。
Step 2:自己紹介系の質問に答える(2分)
以下のような質問に、毎日少しずつ答えます。
- What did you do yesterday?
- What is your favorite food?
- Where do you want to go on vacation?
毎日、答える内容を少しずつ変えてみるのがポイントです。同じ内容を繰り返すだけだと、本番で違う質問が来た時に対応できません。
Step 3:保護者からの突然の質問(1分)
保護者の方が、夕食中などに「Do you like school?」「What did you eat for lunch?」と突然英語で質問してみてください。即興で答える練習になります。
当日の心構え
試験当日は、以下の3点を意識してください。
- 声を大きく:自信なさそうな小声は、内容より印象で減点されることがあります
- アイコンタクト:面接官の目を見て話す(まっすぐ見つめる必要はなく、顔の方向を向くだけでOK)
- 笑顔と挨拶:「Hello.」「Thank you.」だけでも好印象に
編集部からのメッセージ
英検2次試験は、コミュニケーションを取ろうとする姿勢を評価する試験です。完璧な英語よりも、「伝えようとする気持ち」が大切です。
普段から英語で話す機会が少ない小学生でも、毎日5分の積み重ねで十分に対応できる試験です。本番までの数週間、お子さまと一緒に楽しんで練習してみてください。
まとめ
- 2次試験は沈黙が最大の敵、何でもいいから話し続ける
- すべての答えを「結論+理由」「結論+具体例」の2文構造に
- イラスト描写は「主語+動詞ing+場所」の基本型を10〜20パターン
- 発音より「大きな声でハキハキ」が高得点のコツ
- 練習は1日5分の継続で十分
関連記事:
公式情報
英検2次試験の最新情報・過去問題は、英検公式サイトをご確認ください。
- 初回公開:2026年5月
- 最終確認:2026年5月
- 対象年度:通年
- 編集体制:編集部が公式募集要項・学校説明会資料をもとに独自調査
最新情報は必ず各校公式サイトでご確認ください。誤りを発見された場合はお問い合わせよりご連絡ください。

コメント