はじめに
「英検2級まで取った子に、英語をさらに伸ばせる高校を見つけたい」
「国際バカロレア(IB)って何?普通の高校と何が違う?」
「都立国際高校って実際どうなの?」
中学受験で英検優遇を活用してきた家庭にとって、「英語で学べる高校」は次のステップとして重要な選択肢です。本記事では、首都圏で英語に強い高校・国際バカロレア(IB)認定校をご紹介します。
「国際系・英語強化型高校」の3タイプ
タイプ1:国際科・国際コース設置校(公立・私立)
専門の「国際科」「英語コース」を持つ学校。授業内容が一般高校と大きく異なります。
タイプ2:国際バカロレア(IB)認定校
国際バカロレア機構(IBO)が認定した、世界基準のカリキュラムを提供する学校。卒業時にIBディプロマを取得できます。
タイプ3:英語強化型・グローバルコース
通常の高校カリキュラムに英語強化要素を加えた学校。一般科目との両立がしやすい。
首都圏の主要な国際系高校(参考)
公立の国際系高校
東京都立国際高等学校
- 所在地:東京都目黒区
- 特徴:都立唯一の「国際学科」設置校
- コース:国際学科、国際バカロレアコース
- 入試:一般入試 + 海外帰国生徒・在京外国人生徒入試
- 入学後:第二外国語必修、英語ネイティブ教員多数
神奈川県立横浜国際高等学校
- 所在地:神奈川県横浜市
- 特徴:国際情報科・国際バカロレアコース併設
- 入試:神奈川県立高校の選抜方式
- 入学後:英語の専門性が高く、海外大学進学者も
千葉県立松戸国際高等学校
- 所在地:千葉県松戸市
- 特徴:国際教養科設置
- 入試:一般入試
埼玉県立和光国際高等学校
- 所在地:埼玉県和光市
- 特徴:国際科・英語コース設置
- 入試:一般入試
注意:上記の各校の英検優遇制度の詳細は公式サイトでご確認ください。年度により変更があります。
私立の国際系高校(参考)
渋谷教育学園幕張高校(千葉県・中高一貫校)
- 特徴:海外大学進学に強い、英語の習熟度別クラス
- 入試:帰国生入試あり
文化学園大学杉並高校
- 特徴:ダブルディプロマコース(日本+カナダBC州の卒業資格)
- 入試:英検2級以上が推奨される
国際基督教大学高校(ICU高校)
- 特徴:ICUへの内部進学が中心、帰国生・国際生が多い
- 入試:英語面接・英作文の比重大
開智日本橋学園高校
- 特徴:IB認定校、開智グループ
- 入試:英語特化型の入試あり
茗溪学園高校(茨城県)
- 特徴:IB認定校、首都圏からの通学可能
- 入試:英語面接重視
注意:私立国際系高校は学校ごとに入試・カリキュラムが大きく異なります。説明会や資料請求で詳細を確認してください。
国際バカロレア(IB)とは
IBの基本
国際バカロレア(International Baccalaureate)は、世界共通の教育プログラムです。日本では、IBディプロマを取得すると以下のメリットがあります。
- 海外大学への出願資格:英語圏のほとんどの大学で受け入れ
- 国内大学のIB入試:早稲田・上智・東大・京大などでIB入試枠あり
- 国際的なキャリアパス:グローバル企業就職に有利
IBプログラムの構成
IBは年齢別に3つのプログラムがあります。
| プログラム | 対象年齢 | 内容 |
|---|---|---|
| PYP(Primary Years Programme) | 3-12歳 | 小学生向け、探究学習 |
| MYP(Middle Years Programme) | 11-16歳 | 中学生〜高校1年向け |
| DP(Diploma Programme) | 16-19歳 | 高校2-3年向け、ディプロマ取得 |
高校で取得対象になるのは主にDPです。
DPの履修内容
DP は6つの科目グループから選択して履修します。
- 言語と文学(日本語など)
- 言語の習得(英語など)
- 個人と社会(歴史、経済など)
- 理科(生物、化学、物理など)
- 数学
- 芸術(任意)
加えて、3つのコア要素:
- TOK(Theory of Knowledge):知識論
- EE(Extended Essay):4,000語の論文
- CAS(Creativity, Activity, Service):課外活動
英語の比重が高く、英検準1級以上が事実上の必要条件です。
国際系高校に進学するメリット
メリット1:英語ネイティブ環境
- 英語の授業時間が週8〜12時間
- ネイティブ教員の比率が高い
- 海外研修・留学プログラムが充実
メリット2:海外大学進学のオプション
- TOEFL/IELTS対策が学内で受講可能
- 海外大学の情報・指導が手厚い
- 卒業生の海外大学進学実績多数
メリット3:論理的思考・プレゼンテーション能力
- ディスカッション・プレゼン中心の授業
- 海外大学・グローバル企業で評価される能力
- 大学受験の総合型選抜・推薦入試で強い
国際系高校に進学するデメリット・注意点
注意点1:日本の大学受験対策との両立
国際系高校のカリキュラムは、日本の大学受験対策には特化していないことが多いです。
- 共通テスト英語の演習時間は少ない
- 国語・数学・理科・社会の演習量も標準的
国内難関大学を目指す場合は、塾・予備校での補強が必要です。
注意点2:費用面
- 私立国際系高校は学費が高い(年額100万〜200万円程度)
- IB認定校では追加の費用も
- 海外研修・留学プログラムにも別途費用
注意点3:本人のモチベーション
英語で学ぶ環境は、本人の英語へのモチベーションが前提です。「英語が得意」だけでなく「英語で学ぶことに興味がある」という気持ちが続くかが鍵。
国際系高校の入試に必要な英検レベル
| 高校タイプ | 推奨される英検級 |
|---|---|
| 都立国際(国際バカロレア) | 準1級以上 |
| 都立国際(一般国際学科) | 2級以上 |
| 神奈川県立横浜国際(IB) | 準1級以上 |
| 私立IB認定校 | 準1級以上 |
| 私立国際系(IB以外) | 2級以上 |
| 公立国際系(IB以外) | 準2級〜2級 |
英検準1級以上が国際系高校・IB認定校を狙うラインの目安です。
中学受験から国際系高校への戦略
中学受験で英検2級を取った子の進路
中学受験で英検2級まで取得した子は、高校受験で国際系高校を狙うルートが現実的です。
戦略例
- 中学受験で公立中学校または私立中学校:英語強化型の中学校なら理想
- 中1〜中2:英検準1級取得(中学受験経験者なら可能)
- 中3:英検1級チャレンジ、TOEFL Junior経験
- 高校受験:国際系高校・IB認定校を第1志望に
中学受験で英検準1級を取った子の進路
英検準1級まで取った子は、より上位の国際系プログラム(IB認定校、海外大学進学者多数校)を狙えます。
まとめ
- 国際系高校は国際科・国際バカロレア・英語強化型の3タイプ
- 都立国際、神奈川県立横浜国際、私立ICU高校など首都圏に選択肢多数
- 国際バカロレア(IB)ディプロマ取得は海外大学進学の強力な武器
- 英検準1級以上が国際系高校・IB認定校の目安
- 日本の大学受験対策との両立は塾での補強が必要
- 中学受験で英検2級〜準1級まで取った子の自然な進路
中学受験で積み上げた英語力を、高校でさらに伸ばす環境を選ぶことで、大学受験・将来のキャリアまで一貫した道が見えてきます。各校の特色をよく理解して、お子さまにとって最適な選択肢を見つけてください。
関連記事:
- 大学附属高校の英語事情|早慶・MARCH・関関同立 附属校で英検はどう活きる?
- 都立高校の推薦選抜と英検
- 国際学級・グローバルコースのある中学校
- 高校入試で英検はどう活かせる? 私立・公立それぞれの活用法
各校の最新情報は公式サイトでご確認ください
- 東京都立国際高等学校
- 神奈川県立横浜国際高等学校
- 文化学園大学杉並高校
- 国際基督教大学高校(ICU高校)
- 国際バカロレア機構(IBO)日本語サイト
- 文部科学省 IB教育推進
- 日本英語検定協会(英検公式サイト)
- 初回公開:2026年5月
- 最終確認:2026年5月
- 対象年度:通年
- 編集体制:編集部が公式情報・各種公開資料をもとに独自調査
最新情報は必ず各機関・各校の公式サイトでご確認ください。誤りを発見された場合はお問い合わせよりご連絡ください。

コメント