はじめに
「英検2級を持っているけど、共通テスト英語ではどのくらいの得点が取れる?」
「準1級まで取れば、共通テストはほぼ満点?」
中学受験・高校受験で英検を取得した子が次に向き合うのが大学入学共通テストの英語。本記事では、英検と共通テスト英語の難易度の違い・対応スコアを整理し、級別の到達目標をお伝えします。
共通テスト英語の概要
試験構成
大学入学共通テスト英語は2科目構成です。
| 科目 | 配点 | 試験時間 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| リーディング | 100点 | 80分 | 長文読解中心、6つの大問 |
| リスニング | 100点 | 30分(解答時間込みで60分) | 様々な英語音声を聞き取る |
| 合計 | 200点 | – | – |
出題傾向
リーディング
- 語彙レベル:英検2級〜準1級程度
- 長文の量:約4,200〜5,000語
- 問題形式:図表・グラフ・記事・物語など多様
- 難所:時間制限が厳しい(80分で5,000語超を読む)
リスニング
- 音声の種類:日常会話・講義・図表説明・モノローグ
- 読み上げ回数:第1問・第2問は2回、第3問以降は1回
- 難所:1回しか聞けない問題が多く、メモ取りが必須
英検と共通テスト英語の難易度対応
公的なスコア対応表(参考値)
各種公的データやCEFR基準をもとにした目安は以下の通りです。
| 英検級 | CEFR目安 | 共通テスト英語の予想得点率 |
|---|---|---|
| 1級 | C1〜C2 | 95%以上(ほぼ満点) |
| 準1級 | B2 | 80〜90% |
| 2級 | B1 | 60〜75% |
| 準2級 | A2〜B1 | 40〜55% |
| 3級 | A1〜A2 | 25〜40% |
※実際の得点は本人の解答スピード・問題形式への慣れに大きく依存します。あくまで「英検級から推測される実力ベースの目安」です。
英検2級は「7割」のラインが多い
英検2級保持者が共通テスト英語で150点(75%)前後を取るのが標準的な水準です。
ただし、以下のような違いから、実際の得点は150点より下振れすることが多いです。
- 共通テストは圧倒的なスピード勝負(英検にはない要素)
- 共通テストの図表・グラフ問題は英検にない出題形式
- 共通テストのリスニングは1回しか聞けない問題が多い
そのため、英検2級=共通テスト150点保証ではないことに注意が必要です。
共通テスト英語と英検の「違い」3点
違い1:時間制限の厳しさ
英検は時間に余裕があります。一方、共通テストは80分で約5,000語の英文を読む必要があり、読解スピードが直接合否を分けます。
英検準1級保持者でも、時間配分のミスで得点を落とすケースは珍しくありません。
違い2:出題形式の幅
| 項目 | 英検 | 共通テスト |
|---|---|---|
| 長文読解 | 4〜5パッセージ | 6つの大問 |
| 図表・グラフ | なし | あり(必須) |
| 物語文 | 限定的 | あり |
| メール・記事文 | あり | あり |
| 要約・パラフレーズ問題 | あり(ライティング) | あり(特殊形式) |
共通テストは「情報を素早く拾う」スキルが問われる問題が多く、英検対策だけでは慣れません。
違い3:ライティング・スピーキングの有無
英検はライティングと2次面接で発信力を評価します。共通テストはリーディングとリスニングのみ。
そのため:
- 共通テスト対策=速読・速聴の特化
- 英検対策=4技能のバランス
両方を効率よく対策するには、英検→共通テストの順で取り組むのが有効です。
英検級別の「目指すべき大学レベル」
英検2級(高校卒業程度)
- 国公立中堅以下:共通テストで150点目安
- 私立中堅大学:英検2級で出願資格が得られる学部多数
- 対応する大学例:地方国公立、日東駒専、産近甲龍
英検準1級(大学中級程度)
- 国公立難関:共通テスト170点〜180点目安
- 私立難関:GMARCH、関関同立、上位国際系学部
- 対応する大学例:旧帝国大学レベル、早慶、上智
英検1級(大学上級程度)
- 最難関:東大・京大の英語でも対応可能
- 海外大学:ほぼすべての英語圏大学で出願基準クリア
英検と共通テストの「両立対策」
高2までに英検準1級を狙うのが理想
大学受験を見据えた場合、高校2年生までに英検準1級を取得しておくと、高3で他教科に集中できます。
高2〜高3前半で取得すべき級
| 学年 | 目標級 | 理由 |
|---|---|---|
| 高1 | 英検2級 | 共通テスト基礎レベル |
| 高2 | 英検準1級 | 難関大の英検優遇活用 |
| 高3 | 受験本番 | 共通テストとの最終調整 |
共通テストへの「切り替え」時期
英検準1級を取得した後は、共通テスト形式の演習にシフトしましょう。具体的には:
- 高3春から:共通テスト過去問・予想問題に着手
- 高3夏まで:時間配分を確立
- 高3秋〜冬:模試で安定して得点できる状態に
中学受験・高校受験との繋がり
中学受験で英検2級まで取った子
中学受験で英検2級まで取得した子は、高校生の段階で準1級・1級を目指せる位置にいます。
詳しくは 英検準1級は小学生で目指すべき? もご覧ください。
高校受験で英検準1級まで取った子
高校受験で準1級を取得した子は、大学入試で1級またはTOEFL iBT 90点以上を狙う段階に入ります。中学受験段階からの英検優遇活用が、大学入試まで一貫して活きる戦略になります。
まとめ
- 英検と共通テスト英語は難易度の対応関係がある(2級≒70%、準1級≒85%)
- ただし完全イコールではなく、共通テスト特有のスピード・形式対策が必要
- 中学・高校で英検→大学受験で共通テストへ「切り替え」が必要
- 高2までに英検準1級が理想、難関大狙いなら必須レベル
- 中学受験・高校受験で英検を積み上げてきた子は大学入試で大きなアドバンテージ
英検と共通テストは「別の試験」ですが、根底にある英語の総合力は共通しています。早い段階から英検で基礎を固めておけば、大学受験での選択肢が大きく広がります。
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- 初回公開:2026年5月
- 最終確認:2026年5月
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