はじめに
中学受験を控えたご家庭の中には、「6年後の出口」を国内大学だけでなく海外大学も含めて考えたい、という方が増えています。中高一貫校に入れば、6年間を通じて英語力・探究力・出願書類作成のサポートまで一貫した環境で育てられる強みがあります。
本記事では、関東(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城)で海外大学進学に強い中高一貫校 を、中学受験段階で選べる学校に絞ってご紹介します。数字は年度により変動するため、最新情報は必ず各校公式サイトでご確認ください。
海外大学進学に強い中高一貫の3タイプ
中学受験段階で海外大学進学を見据える場合、学校の特徴は大きく3タイプに分かれます。
1. IB(国際バカロレア)一貫校タイプ
PYP・MYP・DPを一貫して提供し、卒業時に IBディプロマ(DP) を取得できる学校です。世界の大学で出願資格として認められるため、海外大学進学に直結します。
代表例:玉川学園(IBクラス)、開智日本橋学園(一部コース)。
2. 国際クラス・サイエンスクラス設置タイプ
学校内に英語ベース(または英語比率の高い)クラスを設置し、海外大学進学を前提としたサポート体制を持つタイプです。AP(アドバンスト・プレイスメント)プログラムやデュアルディプロマを採用する例もあります。
代表例:広尾学園(インターナショナルコース)、三田国際科学学園、東京女学館(国際学級)。
3. 帰国生比率が高い・国内型グローバル進学校タイプ
特別な国際コースは設けず一般入試で進む中で、帰国生比率が高い・カリキュラムや進路指導全体がグローバル志向で、海外大学合格者を毎年安定して輩出する学校です。
代表例:渋谷教育学園幕張、渋谷教育学園渋谷、洗足学園、市川。
国際バカロレアの基本については 国際バカロレア(IB)とは|小学生の保護者が知っておきたい中学校選びの新しい軸 で詳しく解説しています。
関東の代表校(中学受験で入れる中高一貫)
ここからは、関東で中学受験から入学でき、海外大学進学実績のある代表校をご紹介します。
渋谷教育学園幕張中学校・高等学校(千葉県千葉市)
公式サイト: https://www.shibumaku.jp/
特徴:
- 国内最難関の共学校の一つで、東大合格者を毎年多数輩出
- 海外大学進学説明会や相談会を開催し、海外大進学専門カウンセラーが出願をサポート
- ハーバード大学をはじめ、米英の主要大学への合格者を継続して輩出
最新の海外大進学者数・進学先は 渋谷教育学園幕張 進路実績ページ でご確認ください。
渋谷教育学園渋谷中学高等学校(東京都渋谷区)
公式サイト: https://www.shibushibu.jp/
特徴:
- 渋幕の姉妹校として2002年に共学化、難関大学合格実績が急上昇
- 国内難関大と海外大学進学の両立を実現している進学校
- 帰国生入試も実施し、グローバルな校風が定着
最新の海外大進学先は 渋谷教育学園渋谷 進路実績 をご覧ください。
広尾学園中学校・高等学校(東京都港区)
公式サイト: https://www.hiroogakuen.ed.jp/
特徴:
- 「インターナショナルコース」「医進・サイエンスコース」「本科コース」の3コース制
- インターナショナルコースは英語ベースで授業を実施
- 2025年度卒業生は海外大学への合格者数で全国上位の実績(延べ数は年度により変動)
- APプログラムにも注力
詳しくは 広尾学園 合格実績ページ をご覧ください。広尾学園の入試・教育内容については 広尾学園中学校 完全ガイド でも解説しています。
三田国際科学学園中学校・高等学校(東京都世田谷区)
公式サイト: https://www.mita-is.ed.jp/
特徴:
- 「インターナショナルサイエンスクラス」「インターナショナルクラス」「メディカルサイエンステクノロジークラス」など多彩なクラス編成
- 西オーストラリア州教育省と提携したデュアルディプロマプログラム(DDP)を実施
- 2026年度よりAPプログラムを開始
- 2025年度は多数の海外大学から合格を受けている(具体数は年度により変動)
最新の進学実績は 三田国際科学学園 進路実績 をご確認ください。三田国際の英語入試については 三田国際科学学園 英語入試ガイド でも解説しています。
開智日本橋学園中学校・高等学校(東京都中央区)
公式サイト: https://www.kng.ed.jp/
特徴:
- IB(MYP・DP)認定校で、国際生クラスは英語ベースでIBを実施
- グローバルリーディングクラス・デュアルランゲージクラス・リーディングクラスなどコース選択が可能
- 2025年度は海外大学合格14名(メルボルン大学、シドニー大学、アムステルダム大学等/同校資料に基づく)
最新の合格実績は 開智日本橋学園 合格実績 をご確認ください。
玉川学園中学部・高等部 IBクラス(東京都町田市)
公式サイト: https://www.tamagawa.jp/academy/
特徴:
- 幼稚部から大学院まで擁する総合学園
- IBクラスは小5から高3までを対象に、PYP・MYP・DPを一貫実施
- 海外大学進学先にメルボルン大学、トロント大学、UCL、エディンバラ大学などが含まれる
- IBクラス卒業生のうち海外大学進学者の比率が高い(数値は年度により変動)
詳しくは 玉川学園IBクラス 進路・進学 をご覧ください。
東京女学館中学校・高等学校(東京都渋谷区)
公式サイト: https://tjk.jp/mh/
特徴:
- 日本の女子校で初のケンブリッジ国際認定校
- 「国際学級」を設置し、英語の少人数授業や異文化理解教育を実施
- 校内にICEC(異文化理解教育センター)を設置し、海外大進学を専門的にサポート
- 海外大学進学者は毎年複数名(年度により1〜数名)
詳しくは 東京女学館 大学合格実績 をご確認ください。
洗足学園中学高等学校(神奈川県川崎市)
公式サイト: https://www.senzoku-gakuen.ed.jp/
特徴:
- 神奈川県を代表する女子進学校
- 帰国生比率が高く、グローバル教育に注力
- 海外大学進学支援奨学金制度を設けており、毎年海外大合格者を輩出(10名前後/年度により変動)
最新の進路実績は 洗足学園 大学合格実績 をご覧ください。
市川中学校・高等学校(千葉県市川市)
公式サイト: https://www.ichigaku.ac.jp/
特徴:
- 千葉県を代表する共学進学校
- 「HKなずな奨学金」など海外大学進学支援制度を整備
- ニュージーランド研修・ケンブリッジ大学研修など7つの海外研修プログラム
- 2025年度はコーネル大学、シドニー大学、UBCなど複数の海外大学合格者を輩出
詳しくは 市川学園 大学合格実績 をご覧ください。
芝浦工業大学柏中学高等学校(千葉県柏市)
公式サイト: https://www.ka.shibaura-it.ac.jp/
特徴:
- 芝浦工業大学の系列校で、理系教育に強み
- グローバルサイエンスクラスを設置し、海外大学進学者も輩出
- UCL、モナシュ大学、シドニー大学などへの合格実績あり(年度により変動)
詳しくは 芝浦工業大学柏 進学情報 をご確認ください。
暁星国際中学校・高等学校(千葉県木更津市)
公式サイト: https://www.gis.ac.jp/
特徴:
- カトリック系の中高一貫共学校で、寮も完備
- 「インターナショナルコース」「ヨハネ研究の森コース」などコース制
- トロント大学、UBC、香港大学、グラスゴー大学、マンチェスター大学などへの進学実績
最新の進学実績は 暁星国際 進路・合格実績 をご覧ください。
関東で海外大学進学を視野に入れる検討ポイント
中学受験段階で海外大学進学を見据える場合、以下の点を整理しておくと安心です。
1. 子どもの英語力の伸びしろ
国際クラス・IBクラスに進む場合、入試段階で英検準2級〜2級程度の英語力を求める学校が多くなります。本科コースに入って中学から英語を伸ばす道もあります。子どものスタート地点と6年間の伸びしろを冷静に見極めましょう。
2. コース内転籍の可否
入学後に国際クラスと本科クラスを行き来できるかは学校によって異なります。「途中で海外大進学に切り替えたい」「やっぱり国内大に絞りたい」となった時の柔軟性を、説明会で必ず確認しましょう。
3. 海外大進学サポート体制
専属カウンセラーの有無・SAT/TOEFL対策・エッセイ指導・推薦状作成のフローまで、学校がどこまで踏み込んで支援してくれるかは大きな差になります。
4. 学費と海外大進学費用
海外大進学には学費・滞在費を含め年間500万円〜1000万円規模かかる進学先もあります。中高一貫校の学費に加えて長期的な家計設計が必要です。給付型奨学金(柳井財団、笹川平和財団など)の活用も視野に入れましょう。
5. 進学先の世界ランキング
世界ランキング上位校を志望する場合は、QSやTHEの最新ランキングを確認しておくことをおすすめします。詳しくは QS世界大学ランキング2026、THE世界大学ランキング2026 をご覧ください。
関連記事
- QS世界大学ランキング2026
- THE世界大学ランキング2026
- 国際バカロレア(IB)とは|小学生の保護者が知っておきたい中学校選びの新しい軸
- 国際学級・グローバルコースのある中学校|入学後の学びの違いを比較
- 海外大学進学に強い中高一貫【関西版】
- 海外大学進学に強い高校【関東版】
まとめ
関東には、中学受験段階から海外大学進学を見据えられる中高一貫校が多数あります。広尾学園・三田国際科学学園のように国際コースで海外大進学者を多数輩出する学校から、渋幕・渋渋・洗足のように国内難関大と海外大の両立を実現する学校、玉川学園・開智日本橋のようにIBを軸に海外大学進学を後押しする学校まで、特徴は多様です。
学校選びでは、お子さまの英語力の伸びしろ・コースの柔軟性・サポート体制・家計の長期設計 の4点を軸に、6年間の出口を一緒に描いていきましょう。
出典・参考:
- 各校公式サイト(記事内記載のURL参照)
- インターエデュ「2025年 海外大学合格者 高校別ランキング」 https://www.inter-edu.com/univ/2025/jisseki/kaigai/ranking/
- 文部科学省 IB教育推進コンソーシアム https://ibconsortium.mext.go.jp/
※本記事は2026年6月時点の情報を元に作成しています。海外大学合格者数・進学先は年度により大きく変動します。最新の進路実績・入試要項は必ず各校公式サイトでご確認ください。
